前代未聞の事件が起こり、憲政史上最長の元首相がこんなにあっけないものかと感じました。色々と問題点や批判もありましたが、世界中からこんなに評価されていたとは驚きます。昨今の国際情勢を鑑みると安部氏の外交力がどれだけ国益をもたらしたか、金額では表せないでしょう。残念です。お悔み申し上げます。

アベノミクスによって格差社会が助長されたとの報道もあります。一方で経済が回復し、雇用が回復したとの見方もあります。その人の立場によって見方はバラバラです。ただ３本目の矢だけは成しえなかったのは事実だとは思います。国策には逆らうなという格言があります。やはり一国民として考えるならば不満は言っても政策に乗ったほうが賢明ということは変わりません。

犯人の動機、統一教会、安倍さんの関係図も報道によって明らかにされてきました。犯人の供述どおりの人生だったとしても許せませんし、一方、そんな宗教の世界があるんだなと思いました。確かに90年代の学生の頃、オウム真理教、統一教会のカルト的なことはマスコミ報道で知ってましたが、当然周りにもそんな人は被害者・信者はいなかったし、まして献金なんてなぜするのかが理解できませんでした。ただ結果的にそういった環境ではなかったこと、あらためて両親には感謝したいです。

いずれにしても平和だと感じていた昨今の日本の凶悪事件は他人を巻き込むという傾向になってきているので米国並みに注意しないといけない感じがします。

安倍氏がいなくなったことで少なくとも派閥が乱れる可能性が出てきました。従って今後の日銀の金融政策、政府の経済政策、外交など国益に関わる部分に岸田政権がどう対処するのか、リベラル色の強い分配をやっぱり先に持ち出すのか、現状では厳しい局面が来る感じがします。一方、世界が早めに安定し、インフレの落ち着きを取り戻すことによって日本の困難を乗り越えられるケースもあり得ます。