シルヴェスター・スタローン主演の戦争アクション映画。
アメリカが抱える共産圏との冷戦問題や社会問題が垣間見える。
・ランボー(First Blood)
1982年公開。ベトナム帰還兵のランボーが片田舎の親友の家を訪れる。しかし既に親友は後遺症で亡くなっており、消沈するランボーに警察が浮浪罪として逮捕してしまう。取調べの中、ベトナム戦争の拷問が思い出され逃走する。警察との山岳地帯でのゲリラ戦、重火器を使った市街戦を経て、かつての上司トラウトマンの説得により投降する。反戦の中、ベトナム帰還兵の社会的位置付けがテーマ。ランボーとは乱暴者という比喩というエピソードもある。
他出演
リチャード・クレンナ
ブライアン・デネヒー
・ランボー/怒りの脱出(First Blood Part Ⅱ)
1985年公開。服役のランボーにベトナムに潜入し、極秘任務を任される。しかし期待以上に捕虜を救出してしまったランボーはCIA司令官の裏切りにより、ベトナムに取り残されてしまう。現地で知り合ったコー・パオの協力を得て脱出、復讐を果たす。ベトナム敗戦の負の遺産である兵士の賠償問題がテーマ。ランボーのジャングルでのゲリラ戦、戦闘ヘリとの激戦、重火器などは必見。
他出演
リチャード・クレンナ
ジュリア・ニクソン
・ランボー3/怒りのアフガン
1988年、公開。舞台は現在アルカイダの勢力圏であり、過去にソ連侵攻を受け、アメリカが支援するアフガニスタン。トラウトマンがソ連軍に拘束され、アフガンのゲリアと共にランボーが救出する。ソ連のアフガニスタン侵攻が国際的に非難された時期が背景。ソ連軍の車両やアメリカ軍の兵器など実戦で使用されたものが使われている。
・ランボー/最後の戦場
2008年、公開。
軍事政権のミャンマーが舞台でミャンマー軍に捕らわれた非政府組織を救い出す。前作から20年以上も経っているが、60歳を超えたスタローンの肉体美は健在。映像技術の進歩により、より戦場の実態がリアルに描かれているR-15指定。